鉛筆を正しく持つ
担任している学級の5年生の様子を見ていて、鉛筆をいつも正しく持っている子が、一人しかいないことに気づきました。
お子さんが書いている姿を、そっと見てみてください。
正しく持てているのは、これまでの、お父さん、お母さんの躾けのよさの表れです。
お子さんの鉛筆の持ち方はいかがでしょう。
鉛筆を正しく持てていない子を見ると、二つの特徴があります。
ひとつは、鉛筆が垂直に立っていること。
これは、シャープペンを使っている影響である場合が多いようです。
鉛筆が垂直に立っていると、字を覗きこむような姿勢にならざるを得ないので、学習の姿勢が悪くなり、持久力がなくなります。
学習に集中する持久力で学習の伸びが決まることを考えると、これはとても重要なことです。
二つ目の特徴は、親指と人差し指の先で鉛筆を持っていないことです。
これができていないと、手や腕、さらに肩にまで余分な力が入ります。
これも学習するための持久力を奪います。
指先の、ほんの数mmを直すことで、学習の持久力は、見違えるほど上がります。
親指と人差し指の先で鉛筆を持ち、鉛筆が中指の上に乗っているか。
鉛筆が人差し指の付け根あたりに乗るように、45度くらいの傾きがあるか。
鉛筆の持ち方を直すポイントは、この二つです。
鉛筆の持ち方を直すのは、他の所作同様、年齢が高くなればなるほど、マスターするまでの時間がかかります。
鉄は熱いうちに打ってください。
お箸の持ち方も、こつは共通ですので、食事の方から攻めるのも効果的かもしれません。
正しく鉛筆を持つことで学習の持久力を上げると同時に、ペンやお箸を扱う美しい所作が、一生の宝物になります。
できるだけ早く、お子さんに、一生の宝物をプレゼントしてやってください。
読者の方から***********************************
保育園の時から、毎日食事のたびに教えているけど直らず、正直 言い続けることに大きなストレスを感じています。
言われる方はもっとですよね。
鉛筆のもちかたも…二女はシャープペンは使っていませんが親指が出てしまいます。
いろいろな策を立てましたが、どれも駄目でした。
くどくど言うより、楽しく食事ができて、字が書けたらOKとおおらかに見守った方がいいのかと悩み中です。
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子育ては、なかなか思うようにはなりませんね。でも、これだけは、と親が思う大事なことは、頑張り続けてください。
正しく持つためのホルダーのような道具を使っても良いと思います。