怖い人は必要です

 私は、学校の中で一番怖い先生だと言われています。

 私のことを怖がっている子どもは多いですが、中には、「こうじ先生より、お父さん(お母さん)の方が怖い。こうじ先生は優しいよ」と言う子もいます。

子どもにとって、誰でもいいのですが、怖い人が必ず一人いることは、重要です。

怖い人がいると「悪いこと」ができなくなるからです。

 どんなに良い子でも、全く怖い人がいないくなると、必ず「悪いこと」をしたくなります。

なぜなら、「悪いこと」は子どもに魅力的に映るからです。

 子どもが悪いことをしたくなる原因は2つ。

 一つ目は、人間は、「楽をしようとする」癖を持っていること。

この癖によって人間は、偉大な発明をたくさんしてきたので悪いことではありませんが、個々に当てはめると、よろしくないことにつながってきます。

 二つ目は、悪い大人がいること。

 子どもは、大人を見習って成長するので、悪いことをする大人がいなくならない限り、子どもは悪いことをしようとします。

 そういうわけで、「悪いこと」をしようとするのは子供にとって仕方のないことなので、それをさせないために、怖い人が必要なのです。

 親が、心底、怖くて正しい人なら、子どもは悪いことができません。

お父さん、お母さんのどちらでもよいので、怖い人になってください。

 ただ、親はずっと怖い人でいなければいけないというわけではありません。

わけもなく怖い存在でいなければいけないのは、子どもが10歳までです。

 それを過ぎたら、ことさら怖くしなくても大丈夫です。

10歳までに、怖い親を演じて、正悪をきちんと教えたら、その後は、もう怖い親を演じなくてもよくなります。

 また、14歳を越えると、次第に、子どもは、親を「怖い人」ではなく、「迷惑をかけては申し訳ない人」と見るようになっていきます。

そう思うと、子どもは、悪いことができません。

親が一所懸命子育てをしていれば、子どもたちは14歳を越えた頃、必ず、親のことを「迷惑をかけては申し訳ない人」と思うようになります。

 10歳以下でも、「怖い人」にならなくても、子どもが悪いことをしなくなる方法があります。

それは、親が「尊敬してやまない人」になることです。

「怖い人」になるか、「尊敬してやまない人」になるかは、ご家庭の事情を考慮して、お選び下さい。

 怖い人になると、子どもが簡単には寄ってこないというデメリットがあるので、お父さん、お母さんのどちらも、どうしてもできないという家は、「怖い人」の役目を先生に一任しましょう。

 私のクラスのお父さん、お母さんは、私が「怖い人」を(無理して(^-^))演じるので、ご安心ください。


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