ET知ってる?
卒業間近の6年生の話です。
6年生は卒業式まであと1ヶ月。
今日は、歩き方と礼をしているところをビデオでとってみんなで見ました。
2週間ほど前から、所作について説明した紙を廊下に貼っておきました。
○ 気をつけ
・あごを引き、まっすぐ前を見る。
・体の真横、ズボンの縫い目に中指を添わせるように、自然に指を伸ばす
・かかとをつけ、つま先を60度ほど開く。
○ 歩く
・あごを引き、まっすぐ前を見る。
・手を自然にまっすぐ前後に振る。
○ 礼
・顔、首は固定したまま、腰を30度ほど曲げる。
・視線は顔の動きに合わせて下げる。
などです。
練習時間も設けたので、ほとんどの子は自信満々で臨んだのではないでしょうか。
でも、ビデオを再生すると、教室は笑い声がたくさん起こりました。
(この子達は、自分のことも友達といっしょに笑い飛ばせます。これは良い人生を歩むために大事なことだと思います。)
歩く時に、首がETのように前に出ていたり、腕の振り方がおかしかったり、注意されただけではわかりませんが、ビデオで見れば一目瞭然。
自分が動く姿を、こんなふうに客観的に見る機会は、普通の人ではそんなにないはずです。
多かったのは、ひとつの所作から次の所作へ移る時に、一度きちんと静止しないので、いい加減にやっているように見えることでした。
歩く、止まる、礼をするという一連の動作を、きちんと一度静止しないでやってしまうと、心がこもっていないように見えます。
また、礼は、頭を下げて上げるまでの時間が短く、自分がどのくらいの角度で礼をしているかもわかりにくいようでした。
卒業式というのは、そこにいるだけでも緊張します。
ましてやそこで、自分がしっかり動けているか、などと考えていては、卒業の感動を味わう暇がありません。
座る姿勢、箸の持ち方…、生きていくうえで必要なことは、考えなくても体になじませておきたいものです。
子どもが学校で教わってきた所作を家族でやってみて、ビデオに撮って見ると、ちょっと楽しいかもしれません。