食べて、寝ること

 4年生が、一泊二日の宿泊学習をしました。

 友達との宿泊は楽しいものです。子どもたちはこの2日間に満足できたようです。

 4年生の子どもたちは、ちょうど10歳の節目の前後にあって、一人一人をよく見ると、壁の大人側にいる子と、子ども側にいる子がいるということが、よくわかります。

 まず食べること。

 てきぱきと、友達の分まで配膳し、元気よく食べ始める子がいます。

もりもりとおかわりをするのですが、食べた後の食器をみると、ご飯粒ひとつも残さない綺麗な食べ方です。
片づけも、てきぱきとこなし、次の活動へ「5分前行動」で出かけていきます。

 一方、配膳の時、何をしてよいかわからず、ただぼんやりと立って友達が働くのを見て、食べ始めても、好き嫌いがあるのか、なかなか箸が進まない子もいます。

食べ終わった食器にも、たくさんのご飯粒が残り、時間になっても食べ終わらないので、片付けはグループの友達がやってくれています。

 寝ることにも、違いが表れます。

 配られたシーツを上手に使い、さっと布団の支度ができる子は、着替えた後の荷物も、しっかりとバッグの中にしまっています。

 シーツをどう使うのかわからない子は、長い時間、布団と格闘した末に、最後は友達にやってもらっています。

朝、一人で布団をたためない子もいて、友達のありがたさが身に染みたようです。

 10歳の節目を、まだ越えていない子がいろいろできないのは、ある程度仕方のないことですが、できることなら「食べる、寝る」などの命に関わることは、できるだけ早いうちに「自分のことは自分でできる」ようにしておいた方がよいと思います。

生きるために必要な基本的なことができていると、自信と余裕が生まれ、学習への取り組みにもよい影響がでます。

まずは、食事と寝ることが、どの程度、自分でできるかを家で確かめてみてください。


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