名前を見るたびに

 新学期が近づくと、名前を書くことが多くなります。新しい持ち物や、書類に名前を書くことで、新たなスタートを切る気持ちになれます。

 子どもたちは、学校で名前を書く機会が、とても多いのですが、お父さん、お母さんが、お子さんの名前を書く機会は、いかがでしょう。

お子さんの名前を書く機会は、1年のうち、春のこの時期に集中していると思います。

 小さな頃、お父さんやお母さんが自分の名前を持ち物などに書いてくれている姿を思い出してみてください。

その時は、何とも思わなかったかもしれませんが、今、思い出すと、素敵な時間だったと思えるのではないでしょうか。

 お父さん、お母さんが、自分の名前を丁寧に書いてくれている姿、そして、それを近くで見ている時間は、子どもの温かな心を育てます。

 ゆっくり丁寧に書くというのは、なかなか面倒なことですが、一度、お子さんを近くに置いて、ぜひ、やってみてください。

学校の持ち物、学校に提出する書類…、学校で、そこに書いてある自分の名前を見るたびに、お子さんは、お父さん、お母さんの姿を思い出し、安心して学校生活を送ります。

 学校は「社会」ですから、大変なことも、つらいことも、面倒なことも、いろいろあります。

でも、下校すれば自分を温かく育んでくれる家が待っていてくれる、と思える子は、そうした大変なことを、自分の栄養にして、学校で、元気にすくすくと育つことができるのです。


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