味のないご飯
お子さんは、給食をもりもり食べていますか。それとも、好き嫌いがあって、闘っていますか。
給食には、いろいろな目的がありますが、私は、
・ごちそうしてくれたものは、何でもおいしそうに食べ、残さないという能力を身につける
・日本が突然つぶれた時、きちんと生き延びる力を身につける
という2つのことが大事だと思うので、4月には、食が細かったり好き嫌いで食べない子を、1年で、全部おいしそうに食べる子に育てたいと思っています。
(国によっては、残さず全部食べることが、失礼な行為になることがあるのは、気を付けなければいけません)
今年も、給食と闘っている子が何人もいます。
その中のある子が、こんなふうに言いました。
「僕、味のないご飯が食べられません」
味のないご飯というのは、普通の白米のことです。
せっかく日本に生まれたのに、残念なことです。
この子を変えるのは簡単です。
家族で、塩むすびとお茶だけを持ってハイキングに行き、おなかがぺこぺこになるまで歩けば解決します。
白米は、本来、甘いものですから、一度おなかがすくことを体験すれば、お米のおいしさは十分にわかります。
6年生で、縄文人のおなかのすき方を経験しようという授業をすると、ほとんどの子が、「ご飯って、こんなに甘いのか」と感動します。
お子さんは、毎日おなかをすかせていますか。
子供は、大人に比べて、味覚が非常に敏感なので、好き嫌いが出てくるのは当然です。
でも、そんな子供だからこそ、お米の甘さのような繊細な味を教えるチャンスでもあるのです。
子育ては、何回もやり直せるものではありません。
チャンスだとわかったことは、できるだけ逃さないことが、とても大切です。