ハンカチ王子
家庭科では、「衣生活」の勉強をしています。
子どもたちは、家で手伝いをたくさんしているようで、アイロンがけは任せて、という男の子もいました。
ただ残念なのは、「アイロンがけは自信があるけど、洗濯機に入れる洗剤の種類と量がよくわからない」とか、「洗濯物を取り入れる手伝いはよくしているけれど、自分が着る服は、お母さんが朝出しておいてくれる」というように、ある部分はがんばっているのですが、衣類に関してトータルな仕事をしていない子が多いことです。
「お手伝い」は「家族の一員としての仕事」に発展させると本当の力を子どもにつけることができます。
小さい頃は、お手伝いをしながら、家事の技術をお父さん、お母さんから楽しく学びます。
でも、ある程度、技術が身についたら、ひとつのことをトータルに任せることで、子どもは一気に成長します。
お子さんにハンカチ王子、ハンカチ王女と命名して、家族のハンカチを任せてみるのはどうでしょう。
ハンカチを洗う、干す、アイロンをかける、しまう、その日の家族のハンカチを選ぶ、使い古したハンカチを買い換える…こうして、家事の流れをトータルに見て、責任を持つという経験は、将来、きっと役に立つはずです。