夏休みのお手伝い お手伝いで力を伸ばす
学校から来るお便りには、夏休みは進んでお手伝いをしようと書かれていますね。
「お手伝い」と言われている家事の分担は、やり方によって、大きく子どもの力を伸ばせます。
夏休みは、そのきっかけにするのに、ちょうど良い時ですので、今年の夏休みを機会に、お手伝いで、お子さんのの力を伸ばしましょう。
こつは、少しずつ「大きな塊を任せる」ことです。
例えば、お風呂掃除。
幼稚園、低学年の頃は、お父さん、お母さんと一緒にやります。
正しい方法を身につけることができ、家の中がいろいろな仕事で成り立っているのを知ることができます。
中学年(3、4年生)になったら、お風呂場の管理を任せます。
掃除はもちろん、室内乾燥をいつも気をつけておくとか、シャンプーの減り具合を報告するとかお風呂場全体を1日中いつも気にかけているようにします。
「お風呂主任」などと、お子さんが喜ぶ「役職名」をつけてやってください。
高学年になったら、予算をつけてあげましょう。
夏休みの1か月間分のお金と予算・決算ノートを渡します。
そのお金で、お風呂場に関するすべてのことを任せます。掃除や不足したものの補充、さらに、洗剤やシャンプーを選んだり、可愛いアクセサリーを買ったりと、家族がお風呂をもっと楽しめるような工夫を自由にさせます。
こうして、任されるもの、責任が次第に大きくなることで、人は自信をもち、「人にしてもらう」喜びから、「自分が人のためにする喜び」に向けて、心がワンランクアップしていきます。
台所の手伝い、衣類に関する手伝いも、技を覚える→任せる→予算をつける、という順にレベルアップできるよう、工夫をしてみてください。
成長するというのは、視野が広くなるとか大きな責任を持てるようになると言い換えることができます。
家族旅行なども、目的地を一緒に調べる→コースや滞在時間を決めさせる→旅行中の現金支払い部分を任せる→予算を含めたプランを立てさせるといったように、少しずつ「お手伝い」をレベルアップしていけば、楽しみながら視野や責任感を大きく育てていけるチャンスになります。