お手伝いを卒業する
4年生の夏休みの宿題に「お手伝いを卒業する」を出しました。
道徳の時間に、どんなお手伝いをしているか尋ねたところ、
「風呂場のことは、掃除から準備まで、全部任されています」
「洗濯は、干すまでがお母さん、そのあと、取り込んでから仕分けして仕舞うまで、任されています」
というように、「任されている」と答えた子が数人いたからです。
「この人たちは、手伝いをしているのではなく、家族の一員として家族の役に立っています。
仕事を任されて人のために役に立つ人を独立している人と言います。
家族のために働くことそのものが、もちろん重要なことですが、お手伝いをする、と、家族の一員として役に立つ、というのは、気持ちが違います。」と説明しました。
手伝いは卒業して独立する、という響きが気に入った子が多くいたようで、授業の最後に書いた文には、この夏休みに○○を任されたいと書いていました。
このタイミングで、お父さん、お母さんは「師匠」になって、お子さんに技術を伝達してください。
家に関する技(風呂場をピカピカにする、庭の手入れをする、玄関を綺麗に保つ…)、
料理の技(調理、買い物、食器の管理…)、
衣服に関する技(洗濯、衣服の補修、上手な管理…)
お父さん、お母さんから教わった技は、お子さんの「一生もの」になるでしょう。