場所にも誇りを持つ
校内の職員会議の中で、校長がこんな話をしました。
「朝、正門で子どもを迎えている時のことです。
目立つごみが一つ落ちていました。
子ども達の登校が終わってから拾っていこうと思っていたら、3年生が拾って教室に持って行ってくれました。
こういう子に育ってくれて、とてもうれしいです。」
これは、とても大事なことです。
この3年生は、道徳心がある、と大雑把に捉えてもいいのですが、私は、この3年生は(本人の中では無意識でも)自分の通う学校が好きで、誇りを持ち、きれいでいてほしいと思っているのではないか、と考えます。
普通の会社や店舗などを訪問しても感じますが、いつ行ってもきれいな所は、そこの従業員の方々が、誰もみな、自分の会社やお店や、そこで仕事をする自分を誇りに思っているのではないか、と感じます。
学校には毎日、15分間の掃除の時間があります。
子ども達はその時間になると、自分の分担場所に行き、まじめに掃除をします。
今年の初め、担任する6年生には、もうひとつレベルアップしてもらいたいと考えていました。
それは、自分の掃除分担場所に責任を持ち、掃除をしていることに誇りを持つ、ということです。
掃除時間だけでなく、1日中、どんな時も、自分の掃除分担場所を気にかけ、いつでもきれいになっている状態にしておいてほしいと思ったのです。
そこが汚れていたら、掃除時間でなくても掃除をする、もし、そこを汚す人がいたら、喧嘩をしてもかまわない…そのくらいのことを願っていました。
しかし、私の用意した指導法は効を奏さず、卒業一ヶ月前の今も、なかなか、私が願ったような姿にはなりませんでした。
あと一1ヶ月、少しでも、自分のチーム(掃除の班、学級、学校、市、県、国、地球…)にも、自分の仕事にも誇りを持てるような指導を考えたいと思っています。
小さなごみを拾う。
こんな小さな仕草の中にも、お子さんの視野の広さが見える、と思うと、きっとお子さんが頼もしく見えてくるのではないでしょうか。
読者の方からのお便り************
なるほどな〜と読ませていただきました。
子育てにも、自分に対しても参考にさせていただきますね!!
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書いている私も、子どもの姿を観て、毎日、自分を振り返って反省したり、時々自分をほめたりしています。