仕事が増える
卒業まであと少し。
卒業アルバムの最終チェックが終わりました。
卒業アルバム作りには、各クラスから４人ずつのアルバム委員が集まり、写真選びや文集作りを行いました。
最終チェック用のゲラも、みんなで協力して見ることになりましたが、ページ数がクラス数でぴったり割り切れなかったため、私のクラスの委員に、特別多くのページ数が与えられました。
アルバム担当の先生から、これまでの仕事ぶりから、このクラスの委員の仕事が、いちばん速くて正確だったから任せます、と言われました。
この仕事には、報酬はまったくありません。
それゆえに、時には、子ども達は、仕事を任された時、「なぜ自分たちの仕事が人より多いのだ」と不満を露わにすることがあります。
でも、これが、生涯に渡って携わっていく仕事というものの仕組みなのです。
会社の社員であろうと、経営者であろうと同じです。
良い仕事をすれば、次は、もっとたくさんの大きな仕事を任される。
それは、やがて大きな収益に結びつき、また人のネットワークを大きくし、生活を、そして人生を豊かにしていきます。
逆に、よい仕事ができなければ、次の仕事が減り、負のスパイラルに落ち込んでいきます。
アルバム担当の先生から、子ども達がこの仕事を頼まれた時、こんな話をしてから子ども達に活動させようと思っていたのですが、それは杞憂でした。
クラスのアルバム委員達は、締め切り日まで、ほんのわずかしかない日数の中で、休み時間を全部つぶし、必死になって最後の仕事をやりとげました。
もちろん、笑顔で、です。
読者の方からのお便り******************
子供はいつも全力で、褒めがいがありますね。
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まったくそのとおりです。
だから、教員の仕事も楽しいのだと思います。
ただ、大人の中には、それに気づかない人もいるようです。
もったいないことです。
「よい子」を読んでくださっているみなさんは、子どもがいつも全力なのがわかっているので、よい子育てができているのだと思います。