ほめる前に喜ぶ

 褒められると子供はやる気を出す、とか、力が伸びる、ということは、よく言われます。

 でも、本当にそうでしょうか。

 確かに、褒められた時はうれしいものです。

やる気が出てくることも多いでしょう。

でも、何でもかんでも、褒めればいいかというとそうでもないようです。

 例えば、この人は口先だけだ、と感じると、褒められても、素直に受け取れません。

 また、その人が本気で言ってくれているのがわかっても、自分の心が荒んでいたりすると、いびつな形で受け取ってしまうこともあるでしょう。

 自分が快心の仕事をしたと思った時、自分の尊敬する人から褒められた時にこそ、やる気が湧いてくるようです。

 子どもにとって親がいつでも尊敬の対象なら良いのですが、残念ながら、そうではないこともあります。

もちろん、人生のどこかで親を尊敬する時はやってきますが、それは、大人になってからのことです。

 10歳までの子供にとって、親は、尊敬の対象というより、一心同体、または鏡のような関係にあります。

ですから、どんなことも「うつり」やすい状態にあります。

言葉遣いも考え方も、そして表情、笑顔もすぐに「うつり」ます。

ですから、親は「ほめよう」と思わなくてもいいのです。

子どもができたことを、同じ気持ちで「うれしい」と思い、それを口と顔に出せば、子どものやる気は、溢れるように出てきます。

 「えらいね」より「うれしい顔」。

 これが、親が子供にやる気を出させるこつです。

 これは、どんな時でも有効ですが、さらに、

・子供自身が「できた」と満足そうな顔をした時、

・今まで、できない(苦手だ)と思い込み、やっていなかったことを、自らやりはじめた時

に、親がうれしい顔をすると、お子さんの心は燃え上がります。

 褒める前に、とりあえず、鏡をみて「うれしい」と一言、練習してみてください

読者の方からのお便り*******

褒めるよりも笑顔!確かに、感じます。

褒めるのは大変だけれども、笑顔なら、簡単!って思います。まず笑顔!ですね。

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 毎日鏡を見ながら笑顔の練習をすると、皮膚が重力に打ち勝ち、アンチエージング対策になるようです。


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