すごいなあ
毎日、繰り返し自分に対して肯定的な言葉で語りかけていると、その言葉が潜在脳に刻み込まれ、自然に前向きな人間になれるそうです。
でも、なかなか、本に書いてある通りにはならないこともあるようです。
「ほんとうはだめなんじゃないか」という雑念が混じってしまうからでしょう。
ところが、これがすぐに効く人たちがいます。
十歳までの子どもたちです。
学校の先生は、毎日、子どものよいところはどこか、と探しています。
見つけたことを口に出すだけで、子どもはどんどんよくなっていきます。
「すごいなあ」と思ったことを、思ったとおり「すごいなあ」と言ってやるだけで、子どもたちは、ほんとうに「すごい子」に変わっていきます。
しかも、その変化が日ごとにわかるので、こちらも楽しくなります。
「ほめて育てろと言われますが、親にとってはむずかしいことです。」とか「先生の言うことは聞いても、親の言うことはききません。」と嘆いていらっしゃるお父さん、お母さんに時々出会いますが、それは違います。
子どもは、お父さんとお母さんの言葉で形作られているのです。
「いい子だなあ」と感心させられる子どものお父さんやお母さんは、皆さんそろって、私と会った時に、幸せそうな顔で笑っていらっしゃいます。
きっとお子さんの前でも、こういう顔をたくさんしているのだろうと思います。
よい子に育てるために必要なのは、お父さんとお母さんの幸せそうな笑顔と声と言葉です。
無理にほめなくていいんです。
お父さんとお母さんが「この子がいて幸せだなあ」と思っていれば、「よい子」になります。