「うれしい」が笑顔をつくる
「お子さんは学校で、こんなに素敵です」と伝えると、謙遜なさるお母さんもいるし、「ありがとうございます」とおっしゃってくれるお母さんもいます。
どちらも、お子さんを大事にされているお気持ちは十分に伝わってきます。
謙遜や「ありがとうございます」に比べ「うれしい」とか「大好き」といった言葉は、大人になると、なかなか人前で大きな声で言うことはなくなる言葉なのかもしれません。
でも、大人でも、心から求めていたものに出会うと思わず「うれしい」とか「大好き」と言ってしまいそうです。
おいしいものを食べて、思わず「おいしい」と言ってしまうのは、心の底に「おいしいものが食べたい」という気持ちがいつもたくさん溜まっているからなのかもしれません。
気持ちのよいお風呂に入った時、自然に「あ〜、いいお湯だ」と声が出るのも、心と体が真剣に癒しを求めているからなのかもしれません。
同じように、「娘や息子が大好き」という気持ちが心の底にたくさん溜まっていると、お子さんが何かをした時、してくれた時、人からほめられた時などには、思わず「うれしい」声が出てしまうのだと思います。
だから「うれしい」と言う言葉を聞いて、そのお母さんの幸せな気持ちが伝わってきて、聞いていた私も自然に幸せになってしまったのかもしれません。
子育てとか教育には、いろいろな理論や方法論がありますが、何よりも大事なのは、お父さん、お母さんが、お子さんを大好きだという気持ちです。
「うれしい」という言葉は「し」と「い」がつながっているので、はっきり発音しようとすると、口角や頬が自然に上がって、笑顔になります。
これも大事です。
気分が良くなくても、笑顔を作ると、脳が騙されて、気分がよくなってくる、というのは、最近、よく耳にします。
もちろん、お父さん、お母さんの笑顔は、子どもを幸せにします。
幸せな顔で子育てをしている親の子は、幸せにならざるを得ません。
鏡の前で一度、「うれしい」と大きな声で言ってみてください。素敵な笑顔に出会えます。
読者の方からのお便り**********
笑顔いいですね。
脳が笑顔にだまされるというか、思い込むというのは、うまく使いたいものです。うれしいと唱えさせたいものです。
欠伸はうつると言いますが、笑顔もうつるのではないでしょうか。
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いろいろな場所で、笑顔が「うつる」ことを体験しますね。
お店に入った時、店員さんが笑顔で迎えてくれると安心します。
逆に、店員さんが笑顔ではない時、こちらがしばらくにこにこして店員さんと話していると、店員さんの顔つきが変わってくることもあります。
もちろん、子育てでも、これは当てはまります。
読者の方からのお便り*******
親馬鹿かもしれませんが子供達は私に似ず模範的な良い子です。
とんびが鷹を生んだのかな?と思っていたのですが、今日のメルマガで同居している私の母や私が子供達が模範的な事をしたらすぐほめるのと先生から褒められた事はすぐ伝えて喜びを共有しているので、子供は褒められる喜びを知っているので、模範的な子供と言われるんだろうと思いました。
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「よいことがあったら広げる」ということは、とても大事です。
人から人への広がりこそが、人間を作るのだと思います。