毎朝、自分の笑顔を作る
朝の会の「今日の幸せ」のコーナー。元気に続いています。
本当は、そろそろ「幸せ」から「感謝」「尊敬」に昇華していってほしいのですが、あせらずにのんびり続けようと思います。
内容は、未だに、昨日○○を食べられてうれしかったが多いのですが、それでも、どんな話をすれば聞いている人が喜ぶのかを考えて話す子が増えてきました。
先日から、このコーナーでは、1枚の鏡を使っています。
今日の幸せを、前の人が言っている間、次の人は鏡を見て笑顔を作ることにしたのです。
最初の日は、自分の顔を見るだけで、全員が大笑いしていました。
自分の顔を、まじまじと見る気恥ずかしさ、笑顔を作るおかしさなどで、教室が笑顔であふれました。
最近はさすがに慣れてきて、鏡を何となくスルーしてしまう子もいますが、今でも、毎日きちんと笑顔を作る練習をしている子もたくさんいます。
「慣れ」は、どんなことにも訪れる仕方のないことです。
だからこそ、その慣れを越えて、ていねいに続けられる子こそ、力を伸ばせます。
笑顔も、実は「学習」です。
人として生まれてきて、家族が笑っているから、赤ちゃんも笑うようになるのです。
A君のお母さんは、宿題カードに毎日コメントを書いてくれますが、そのコメントからは、家でA君が楽しそうに学校の話をしているのが、よくわかります。
A君が、家で学校の話をよくするのは、お父さん、お母さんが、その話を聞く時に、きっと素敵な笑顔をしているからに違いありません。
笑顔で聞いてくれる人がいるから、話すのが楽しくなるのです。
笑顔は、明るい学級、楽しい1日、温かな家庭…、いろいろなものを生み出す魔法です。
その笑顔は、何もないところに自然に生まれるものではありません。
笑顔は、誰かが作った笑顔に集まるものです。
最初の笑顔を作る人は、誰ですか。