褒められ方を教える

 六年生に、褒められ方を教えました。

 褒められるこつは、「年齢プラス1」。

自分の年齢よりも、1歳年上の人をイメージして振る舞えば、褒められるということです。

例として、こんな話をします。

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 公園の砂場に置いてあったシャベルやバケツを2歳の子が譲り合っていたら、凄い子だと思われます。

(実際には有り得ない事なので、子どもたちは、その様子を思い浮かべ、笑います。)

 二十歳の大人が、同じシャベルとバケツを取り合って喧嘩していたら、笑われます。

 これは、ある年齢に達したら、譲り合うということができるようになることを、みんなが知っているからで、その年齢よりも下の子ができたら褒められ、その年齢の子ができたら「普通」と思われ、その年齢より上の人ができなかったら「恥ずかしい」と思われるというわけです。

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 大人は、「その年齢らしさとは何か」がわかりますが、子どもには難しいことです。

ですから、その点は、大人が教えてやるべきことだと言えます。

それを、まず、教えておくだけで、子どもたちの素直さは、格段にアップします。

 また、6年生になったら、これができることが標準で、これができたら中学生のレベルだということを教える前に「6年生なのに、こんなこともできないのか」と、いきなり叱ってしまうことは、ないでしょうか。

叱らなければいけない、と思った時には、一度、「6年生なら、これができるべきだ」と教えてあるかどうかを、心の中で確認してみると、よいと思います。


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