ちょっと先を見る
お子さんは、家に帰ってきてから、さっと着替えたり宿題に取り組んだりしますか。
少しでも先のことを考えて行動してほしいと思ったことはありますか。
3年生の算数では、時間と時刻を学習します。
学習の中で、自分の1日を、時計や数直線を使って書いてみるという活動をすることがあります。
子どもたちは、1日は24時間、とすぐにいいますが、3年生にとって24時間がどれだけの長さなのか、ということは、この学習の頃、やっとわかってきます。
1日の生活を書いて初めて
・平日でも学校にいるより家にいる時間のほうが長い。
・睡眠時間が一番長い。授業を全部合わせた時間より長い。
・自分は1日にこんなにたくさんのことをしているのか。
ということがわかる年齢なのです。
自分はこんなに長くお風呂に入っているんだと感心していた子もいます。
ですから、こういうことがわかる前に「先に宿題をやってしまえば、あとでゆっくりできるでしょ。」と叱っても、だめなのです。
子どもの方も「は〜い」なんて返事をしておきながら、本当は「???」かもしれません。
高学年になると家庭科などで1日を振り返る学習をします。
機会があったら親子で1日の暮らしの表を作ってみませんか。
そうすれば、自分は1日にたくさんのことができるんだと、子ども自身がよくわかってくるでしょう。
これが、「この後こういうことがあるから、これを先にやってしまおう」という自分のちょっとだけ未来を考えた行動に結びついていくのです。