光の道を選ぶ
読者の方からのお便り******************
「光の道を選ぶ」とは、「自分で自分を褒められる状況を作」りながら進むということでしょうか。
勝手に結びつけてしまいましたが、「光の道」とは、いい言葉ですね。
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授業、特に算数で、「ゴールにつながる道をできるだけ多く見つける」ことを求めてきました。
算数では、ほとんどの問題が一つの解しか持っていません。
たった一つの正解を出せれば百点がとれる算数ですが、その中で、子どもたちが身につけるべきことは、その正解を出すことだけではありません。
本当に身に着けてほしいのは、その解につながる道をできるだけ沢山見つけ、その中から最適の道を選ぶ力です。
できるだけ多くの道を見つけられる子は失敗を恐れません。
また、臨機応変に道を変更する力も身についていきます。
それは、人生の諸問題にも通じます。
これから、様々な問題に立ち向かう時、まずは、解決方法をできるだけ沢山見つけることが大事です。
解決方法の中には、ずるくて悪い方法もたくさん出てきます。
それが出てくることは、大変良いことです。
相手の心情を推し量る能力が上がる要素にもなるからです。
ただ、自分で、その悪い方法を選択してはいけません。
その時に、必要なのが「光の道を選ぶ」です。
明るい道を選べば、躓くことは減り、多くの素敵な人が近寄ってきてくれます。
太陽の照らす道は明るく温かですが、太陽の光は、必ず影を生みます。
それは、太陽が一つで、一方向からしか光が来ないからです。
でも、目指す光の道は、影のできない道です。
三百六十度全ての方向から光を当てれば、影はできないのです。
もちろん、現実問題として、そのような解決方法の発見は、大変難しいと思います。
しかし、いつも、それを目指して、視野を広げ、あらゆる方向から光を当てて物を見て、できうる限りの道を探ることを心がけていれば、その時に生じうる最高の光の道を選べるのではないかと思います。
入ってはいけないと言われている学校の裏庭にこっそり入って友達と遊んでいたら、友達がうっかり、倉庫の窓ガラスを割ってしまった…。
もしも、こんなことが起こった時は、光の道を選んでくれることを願っています。