どうやって叱るか
読者の方からのお便り****************************
いつも鬼母の角をひっこめてもらっている感じです。有難うごさいます。
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これは、ご謙遜でしょうが、このお便りで、「うまく叱れなくて悩んでいる」というお話を、あるお母さんがされていたのを思い出しました。
「子育ての専門書」をしっかりと読んだことがないので、よくわからないのですが、そういう類の本には、「こんな言い方で…」とか「こんなタイミングで…」と、叱り方の技術が書いてあるのでしょうか。
そのお母さんは、いろいろ読んでいらっしゃったようで、あれもうまくいかない、これもうまくいかない、と悩んでいらっしゃいました。
これは、私の勝手な考えですが、叱り方に技術は関係ないと思います。
私は、父と母から叱られた記憶がほとんどありません。
でも、両親が口をすっぱくして私に言い続けたことが2つあります。
それさえ守っていれば、叱られることはありませんでした。
高校へも行っていない両親ですが、人間とはこうして生きていかなければならない、という信念があったようです。
それをきちんと守っていれば、きちんとした人間になれると思っていたのでしょう。
両親自身もこの2つを守って生きているというのが、子供心によくわかりました。
もし、これを私が守らなかったら、きっと両親は怒り、叱り、悲しんだと思います。
叱ることについて、こんなふうに考えればいいのではないか、と思います。
○子どもに、こうなってほしいという願いの中で、親は仕方なく子どもを叱る時がある。
○でも、あらかじめ、それを口をすっぱくして伝えておけば、親も子どもも「叱る場面、叱られる場面」に遭遇しなくてもいい。
お子さんに伝えたいこと、いちばんシンプルな言葉にすると、どうなりますか。
その言葉を毎日お子さんに伝えれば、叱り方で悩むこともなくなるでしょう。
両親が口をすっぱくして言い続けた2つのことは、私の心の奥にしっかりと根をはり、僕の人生を豊かにしていると、今、感じます。
読者の方からのお便り****************************
毎回、はっと、ほっと、させられる通信をありがとうございます。
叱る。難しいです。
叱ってるつもりが後から冷静になると、ただ怒ってただけ、という事もよくあり、反省することしきりな母です。
そんな時には、せめて素直に子どもに謝ります。母ちゃんが(も)間違ってた。って。
叱られた記憶がないって、素晴らしいですね。私も、ガミガミ母ちゃんは卒業したいです。
ご両親からの”2つのこと”は次回でしょうか。
一週間考えつつ、楽しみにしています。
それでは。
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親が子どもの前で素直になる、これはとても大事だと思います。