一文字で変わる
4時間目の終わりが少し伸びてしまったので、急いで給食の支度をしなければならなくなりました。
いつもは、15分くらいかけて支度をしているところを、5分でやらなければなりません。
子どもたちが頑張った結果、5分で用意ができました。
「君たちは、5分でできる仕事を、いつも15分かけてやっている。この10分がもったいないと思わないか」
と言ったところ、子どもたちには、ぴんと来ないようです。
ところが、15分ー5分=10分と黒板に書き、「分」を消して、「日」に書き換えると、子どもたちは「おー」と声を上げました。
ものすごく頑張って、15分を5分に縮め、10分という時間を作っても、それほど感動はないのですが、ものすごく頑張って15日でやる仕事を5日でやりとげ、10日の自由時間を手に入れると思うと、時間の大切さを実感できます。
「分」という一文字を「日」という文字に変えるだけで、理解が深まるという簡単なことが、まだまだ、自分は見逃しているかもしれないと、その時、思いました。
子どもに伝えるべき大切な事というのは、それほど多くないのですが、それを伝える方法は幾らでもありそうです。
こんなふうに言い換えたら子どもに通じた、ということがあったら、ぜひ教えてください。
よく心を配って、5分の仕事を15分かけてじっくりやることも大事な時がある、ということは付け加えておきました。