「直される」のではなく
先生が、書き取りに赤ペンを入れると、普通、子どもたちは「直された」と言います。
そして、いくつ「直されたか」を数え、その数が減ってくると、「今日は3つしか直されなかった」などと言って、喜んだりします。
しかし、本当に稀ですが、「直された」と言わずに、「教わった」と言う子がいます。
「下手な字を直された」のではなく、「上手になる方法を教わった」という意味です。
これは、よくポジティブ思考とかリフレーミング(ネガティブな言葉遣いをポジティブな言葉遣いに変える)というものに当たります。
大人は、ポジティブ思考とかリフレーミングを知ると、自分を改善するために、言葉の使い方を変えていくことができます。
しかし、10歳以下の小学生には、それは無理に近いことです。
でも、子どもたちに、それをさせる方法があります。
それは、周りの大人が、そういう言葉遣いをすることです。
大人が自分を改善するために言葉遣いを変えるよりも、子どもの方が効力は速くて深くなります。
書き取りノートに先生の赤ペンが入ってきたら、「今日はどこを直されたの」と訊く代わりに、「今日は、どの字が上手になるこつを、先生は教えてくれたの」と訊いてください。
もしかしたら、お子さんのためにリフレーミングしていくうちに、お父さん、お母さんの人生も変わってしまうかもしれません。
「送った分だけ愛は増えていく」のです。