「まあまあだった」と言わせない
読者の方からのお便り*****
息子は、毎日ブツブツ文句を言って登校しているので、幸せな言葉を発してくれません。
朝、学校に行くのを渋る子供への魔法の言葉かけとかありますか?
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残念ですが、魔法の言葉はありません。
でも、魔法の笑顔はあります。
子どもがいる幸せに満足して生きているお父さん、お母さんの笑顔です。
帰る港が温かいと、人は某家のために外洋へ出ていけるのです。
翌日の授業に備えて、子どもが本読みの練習を熱心にしていたので、その授業があった日に、帰ってきた子どもに「どうだった?」と訊ねたら、「まあまあだった」と答えられて拍子抜けしました、という話を聞きました。
「どうだった?」と訊いた時、よほど本人が満足できる結果だったら、「こうだったよ」と詳しく話してくれるでしょう。
でも、それほどでもなかった場合は、「まあまあ」と答えが返ってくるのは、よくあることです。
10歳を越えると、とてもよい結果でも、照れたり、面倒になったりして、「まあまあ」なんて答える子も多くなるでしょう。
心の発達から考えると仕方がない部分もありますが、親としては、詳しく聞きたいですよね。
そんな時は、「具体的にしか答えられない質問」ができるよう、親の方も知恵を絞りましょう。
・○○君(○○先生)はなんて言ってくれた?
○○を誰にするかによって、喜んで話し出す時と、逆に口を閉じる時の両極端になるので、○○を誰にするかの選択を間違えないようにしてください。
・いちばん上手だった(面白かった)のは誰?
下手だった人の名前を聞く方が話してくれやすいのですが、あとのフォローが大変です。
・何番目にやったの?
・やり終わって、気持ちはすっとした?もう一度やりたくなった?
こんなふうに、具体的にしか答えられない質問の技を鍛えておくと、14歳前後で、お子さんが心を閉じかけるようなことがあった時に役立つことがあります。
こんなふうに訊いたら、こんな返事が来た、というお便り、お待ちしてます。