道に迷ってしまったのですが
東京への修学旅行を前に、子どもたちはうきうきです。
今回の修学旅行もいろいろな目的がありますが、今年のいちばんの目的は、「人と会う」です。
そこで、出会った人と仲良しになる練習をしました。
総合的な学習では、人にものを尋ねる力を身につけます。
3つの課題を出して、グループ毎に練習し、成果を発表してもらいました。
練習課題は、以下の3つです。
@ 上野公園のグループ学習で道に迷った時に、地図を見せながら道を尋ねる。
A 見学先の和菓子屋さんで、和菓子屋さんのお話が終わった後で質問をする。
B ディズニーランドで、来園者を楽しくさせる工夫をキャストさんに聞き、キャストさんと友達になる。
それぞれの発表を聞いた後、どんなことが大切か、話し合いました。以下は子供たちの意見と私のアドバイスです。
○ロボットになってはいけない
・あらかじめわかっていることでも書いたものをそのまま読んではいけない。
・一方的に話し続けてはいけない。
・使い慣れない言葉を無理に使わない。
○自分中心になってはいけない
・相手の言うことをきちんと聞いてそれに答えたり、そこから新たな質問を生み出す。
・視線をあらぬ方向にそらさない。
・独り言や、相手に聞き取れないグループ内の会話は絶対しない。
○失礼な質問はしない
・名前を知りたければ、「名前は何ですか」と聞くのではなく、自分の名前を名乗る
いろいろな意見が出た中で、最も良いと思ったのがAさんの意見です。
「友達になりたければ、自分の知りたいことだけ話すのではなく、あのアトラクションはとってもおもしろかったです、というように、相手が喜んだり知りたがったりしていることを話すべきだ」
私も子どもたちも、相手に失礼のないようにとの意識から、あれはだめ、これはだめ、という考え方になっていました。
目標やめあての言葉に「〜ない」という否定形を使わないように、というのは、私がいつも言っていることです。
私自身がすっかり忘れていました。
Aさんのおかげで、自分がまたひとつ進化したような気持ちになりました。
これだから、この仕事はやめられません。