すべてが重要というわけではないから
 若い頃、「いつでも、しっかりと話を聞ける子がよい子」だと思っていました。
ですから、話を聞いている時、横を向いたり、手いたずらをしている子を見つけると、すぐに注意をしていました。
でも、よく考えたら、大人でも、「いつでも最後まで集中して話が聞ける」ということは、めったにありません。
 最初から最後まで集中するのには、本当に大変な力が必要ですし、そもそも、すべてが重要な長い話というのに巡り合うことも、そうそうありません。
それに気づいてからは、集中を切らしてる子をすぐに注意することはなくなりました。
 でも、子供たちには、どうしても伝えなければならない話もあります。
その授業のポイントとなること、安全にかかわること、…。重要な話に必ず集中させるためには、そうでない話の時に集中を欠いていても、むやみに注意しない方が効果的なこともわかりました。
 普段はそんなに話をしっかり聞いていなくても、重要な話の時には、高い集中力で話が聞けるようにしてあげることが、子供のためになるような気もします。
 重要な話をする時、私は、こんなおまじないを唱えます。
「足を床につけ、手をひざの上に置き、へその裏側の背骨1点に力を入れ、肩に入りすぎた力をすとんと抜いて、世界一美しいこうじ先生を見て、にっこり笑いなさい」
 慣れてくると、「手を膝の上に置き」と言っただけで、話を集中して受け取るためのリラックスした良い姿勢になれる子が出てきます。
 お父さん、お母さん、大事な時に使うおまじない、ありますか。
読者の方から***********************************
我が家の子どもたちの姿勢が悪いのが気になっていたので、まねさせてもらいます〜
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 正しい姿勢を知り、身につけることは、能力アップにもつながります。
 姿勢に限らず、どんなことも、ちゃんとしていると、自然に美しくなりますね。