心のティーカップ

 今年も優しい6年生を受け持ちました。

ペアを組んだ小さな1年生には、本当に優しく接していたし、友達間のトラブルもいくつかありましたが、どれも、みんな、自分たちの優しさで解決していきました。

人に優しいということは、強い自己を持っているということでもあり、その点でも、全く心配することのない学級でした。

 優しい子に育てるのは簡単です。

心のティーカップに、親がたっぷり優しさを注いでやるだけで、優しい子になります。

親から、有り余る優しさを注いでもらうと、その優しさはカップから溢れます。

その溢れた分が、他人に向けられる優しさになるのです。

 10歳までは、「動物的」に、べたべたに優しさを注ぎましょう。

毎日、毎日、これでもかというくらい、「あなたが生まれてきてよかった」と言いながら、子どもに優しくしてください。

注ぎすぎて、こぼれた分だけ、お子さんは、他所で優しい人になっています。

 10歳を越えたら、やり方は少し変わってきますが、基本は同じです。ずっと、心のカップを見てやってください。

 お父さん、お母さんも、夫婦でお互いに、心のカップを見ていなくてはいけませんね。


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