虫歯0
毎年、日本の小学校では、子どもの検診が行われます。
先日も、歯科検診があったのですが、なんと、隣のクラスは、31人中、虫歯の子が0人でした。
何を驚いているのかと思われる学校、先生方もいらっしゃるかとも思います。
でも、治療勧告0人のクラスを見るのは、初めての経験です。(私のクラスではなかったのが残念ですが)
歯の健康を守る教育を学校でもしていますが、実際、小学生が自分自身の力だけで、自分の歯を守るのは、無理です。
どうしても、お父さん、お母さんの力が必要なのです。
歯を守るためには、2つのことが大事です。
一つ目は、食後のきちんとした歯磨き。
もう一つは、食べ物の選択です。
食べ物の選択には、歯が丈夫になるものを食べる、虫歯になりやすいものを避ける、という2つが大事です。
完璧な歯磨きは、子どもだけでは無理だし、ましてや歯の健康を考えて食物を選ぶなど、子どもには絶対に無理です。
子どもに虫歯がない、というのは、
小さい頃からのお父さん、お母さんによる歯磨き、
子どもが学校に入る年齢になった時には、一人でしっかり歯磨きができるようにしておく躾、
そして、歯の健康を考えた食品選び、
これらを、本当に毎日、ていねいに続けてきた結果なのです。
もっと言えば、妊娠中から子どものことを考えたお母さんの食事も、子どもの歯には影響があるようですので、子どもの年齢以上の長い期間の、お父さんとお母さんの努力の結果だと言えます。
「虫歯のない子」は、お父さん、お母さんの深い愛の結晶だといっても過言ではありません。
もし、乳歯で失敗してしまったのでしたら、あと数年頑張って、今度こそ、永久歯に虫歯のない子にしてやってください。
それは、お子さんが人生を全うするまで、ずっと持ち続けていられる大きな宝、お父さんとお母さんの深い愛のプレゼントのひとつなのです。
読者の方(保健室の先生)からのお便り**********
虫歯の話、良かったです!
うちの学校でも、虫歯0のクラスがあったら、この文章を、そっくり保健便りにのせてみたいです。
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