クリスマス会よりもお誕生日会
クリスマスは、どう過ごされますか。
家でパーティ、とは言わないまでも、食卓には、ケーキをはじめ、普段とは少し違うご馳走が並ぶでしょうか。
プレゼントのことも含め、お子さんにとって、クリスマスは、とても大事な行事です。
でも、ご家庭で、ぜひやってほしいのは、クリスマス会の何倍も楽しいお誕生日会です。
親が子どもの誕生日を祝うというのは、「この子がこの世界に生まれてよかったなあ」とお祝いをするということです。
毎年、毎年、お父さんとお母さんが開いてくれる自分の誕生日会で、「おめでとう」と言われる度に、「自分がこの世界に生まれたのは、よいことなのだ」「自分はうまれてよかったのだ」「自分は、この世界を生きる価値のある人間なのだ」という気持ちが、お子さんの心の中に少しずつ降り積もっていきます。
人間は、自分に自信がなくなると、生きているのが嫌になってきます。
人間は、自分に自信がある時、人生を楽しいと感じるのです。
もちろん、子どもも同じです。自信過剰で人に迷惑をかけてしまうのはいただけませんが、心のいちばん深いところにある自信は、その人を輝かせます。
自信というのは、自分の努力や、大変なことを乗り越える経験によって身につくものですが、同じ経験をしても、自信を持ちやすい子と、なかなか自信を持てない子がいます。
多くの子を見てきてわかったのは、「あなたが生まれてきて良かった」と言われた回数が、その差を生んでいるのだろうということです。
ご両親の愛をたくさんもらっていると思える子は、みな、挫けそうになっても最後までやりぬく力を持っていました。
両親の「あなたが生まれてきて良かった」という囁きが、心のいちばん大事なところに、たくさん積もっているから、困難な問題が目の前にあっても、自然に、自分は大丈夫だと思えるのです。
娘と息子が小さい頃、私は、誕生日とクリスマスにプレゼントを渡していました。
クリスマスには、子ども達がサンタさんにお願いしたものを用意しました。
祈れば天が味方をしてくれる、自分は運がいいのだ、というように感じてほしかったからです。
誕生日には、彼らの将来に必要だと思えるものを、私と妻が選んでプレゼントしました。
私と妻が娘と息子の誕生を心から嬉しいと思っていることを、伝えたかったからです。
クリスマス会が、どんなに盛大に行われても、お子さんの誕生日会は、ぜひ、それよりも盛大に行ってくださいね。
中学生Aさんのコメント*******************
今年の誕生日は、例年よりも地味でしたが、親は、しっかりと祝ってくれました。
親の気持ちがよく伝わりました。
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心が、すくすくと育っているのがよくわかります。
読者(教員)の方からのお便り**************
給食時の放送で、誕生日の子の名前を公表しています(個人情報でダメという所もあるようですが)。
そして、誕生日の人におめでとうと言いましょうと呼び掛けています。
いろいろな学年の子からおめでとうと言われて、みんな嬉しそうです。
私も小さい子から言われとても嬉しかったです。
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すてきな学校、すてきな先生です。