新学期前の一週間で、まず、しておくこと
新学期前の一週間で、まず、親がしておくことは、名前書き、です。
1年生になる春は、持ち物が全部新しいので、名前を書くことは切実な作業です。
でも、2年生、3年生…は、どうでしょう。
ほとんどのものに名前は書いてあるはずだから、とか、もう大きいんだから自分で書きなさい、とか、こんなふうに、親が名前を書くことは少なくなっていませんか。
でも、小学生のうちは、親がきちんと子どもの名前を書く、または、子どもと一緒に名前を書くということは、とても重要だと私は思います。
もちろん、持ち物に名前が書いてあると、失くしもの、忘れ物がなくなりますが、それ以上に、名前を書くことは意味のあることだと思います。
人間は、自分の存在感に疑念を抱いた時、自信をなくします。
これは、大人も子供も同じです。
それをくいとめるのが「名前」です。
「そこの人」と呼ばれることと、「○○くん、○○さん」と名前を呼ばれることの違いは、大人でも胸にしみるほどわかるはずです。
名前を呼ばれるという、たったそれだけの行為で、
自分は大事にされているのだ
自分は生きていてもいい存在なのだ
と、心は救われるのです。
まず、親がていねいに持ち物に名前を書いてやることで、子どもの中に、自分は大事にされているという気持ちが無意識のうちに育まれます。
お子さんといっしょに書くことで、親の気持ちは、より深く伝わります。
自分の名前を書いている時のお父さんとお母さんの顔が幸せそうなら、なおさらです。
5年生になる春休みまでは、持ち物すべてに名前がはっきりと書いてあるかを親がチェックし、名前のないもの、名前が薄くなっている物には、親が書くか、または、お子さんと一緒に書くかをしてください。
細々した子どもの持ち物に名前を書くのは、とても大変な作業です。
でも、それは、苦労のしがいのある作業です。
ひとつひとつ、これ以上ないというくらいのていねいさで、お子さんに名前を付けた日のことを思い出しながら、書いてやってください。
子どもは、みんな、お父さんとお母さんの字が大好きです。
読者の方から**************************
仕事にも人生にも参考になる言葉が多くてビックリです!
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最後まで、ていねいに読んでいただいて、うれしいです。
大人と子供は、学ぶ方法が違うだけで、人間として学ばなければいけないことは同じです。
私も、子どもたちと接する中で学べるから、この仕事を続けていけるのだと思います。