言えば、そうなる
3学期初日(私の勤める学校は2期制なので、正確には冬休み明け初日)、全校集会がありました。
1月から3月は「ありがとうのステージ」という名前をつけて、感謝の気持ちをもって行動することに重点を置きます。
校長先生からは、「周りの人や物に、いつでも感謝の気持ちを持っていると、自然に、ありがとうという言葉が出てきますよ」というお話がありました。
私は、教室に帰ってから、子どもたちに、こう話しました。
「校長先生のおっしゃることは、とても大事なことです。
ただ、私は、校長先生とは考えが違います。どちらが正しいかわかりませんが、私の考えを話します。
自分の経験や知識から考えると、感謝の気持ちを持つと自然にありがとうと言える、のではなく、ありがとうと口にすると自然に感謝の気持ちをもてる、のだと思います。
もし、私の考えも正しいと思ったら、すぐに、明るい顔、爽やかな声で、ありがとうという練習をして、何が起こっても、とりあえず、ありがとうという習慣を身に就けなさい。
そうすることで、君は「良い人」になり、君の周りに「良い人」が集まってくるはずです。」
自分が子どもの頃は、校長が言ったように、「思えば、できる」と教わりました。
しかし、勉強すればするほど、経験すればするほど、これが逆なのではないかと思えます。
行動が思考を決定し、思考が心を創るのです。まず言ってみる、まずやってみる。
そうすることで初めて心は育ちます。
「ありがとう」と言えば、感謝の気持ちを持った人になる…ぜひ、お試しください。