通学路を同じペースで歩く
学校で、防災引き渡し訓練を行いました。
私の町では、小学校での毎月の避難訓練が義務付けられています。
引き渡し訓練は、その一つです。
翌日「久しぶりに子どもといっしょに歩いて楽しかった」という感想をいただきました。
とても良いご意見だなあと思いました。
小学生の通学路を親が歩いてみるというのは、 とても重要なことだからです。
通学路を散歩することで、こんなよいことがあります。
〇 親子で同じリズムの運動をすることで心のリズムが重なっていく
小学生になると、毎日の暮らしの中で親子でいっしょに体を動かすことは、なかなかありません。
普段は、この重要性になかなか気づきませんが、たまに親子で体を動かす家事をしたり、親子体操教室などで体をいっしょに動かすと、心が近づいたような気がします。
〇 子どもが毎日、何を見て、何を考えながら、学校へ行ったり、家路を急いだりしているか想像きる。
〇 通学路の危険個所を改めて発見することができる。
〇 通学路の季節の移り変わりを子どもに感じさせることができ、子どもが通学する時に、少しだけ楽しみを増やすことができる。
〇 家の中にいる時とは別の会話が展開するかもしれない。
〇 いつも怒ってばかりなのに、やさしい母親、父親に、一瞬なれるかもしれない。
○ この散歩で、お父さん、お母さんとお話したことを、お子さんはその風景の中で、毎日思い出すことができる。
遠くへ行く家族旅行も楽しいですが、通学路をお子さんのペースで歩くのも、小さな家族旅行です。
通学路では、
・お子さんは、朝晩、どんなものを見ていますか。
・風はどちらから、どんな香りを伴って吹いてきますか。
・今、どんな草花が見られますか。
・空には、どんな絵が描いてありますか。
・どんな音、誰の声が聞こえてきますか。
・お子さんは、どんな人から、毎日笑顔や挨拶をもらっていますか。
・新たな危険個所はありませんか。
・急いで少し走ったら、景色はどんなふうに変わりますか。
・学校の校舎は、希望に満ちた色をしていますか。
・帰り道、家は、どのあたりから見えますか。安心に満ちた色をしていますか。
・安心しておしゃべりしながら歩ける通学路ですか。
・どこで道草したくなりますか。
また、学校まで行ったら、校庭を一周してみてください。
お子さんが育てている花や野菜がありますか。いっしょにぶらんこに乗ると楽しいですよ。
教室が1階なら、外から覗いてみてください。
鉄棒があったら、逆上がりのひとつも見せてやってください。
読者の方からのお便り******************
今日、引き取り訓練です。小学生を引き取ってから中学生を引取りに行きます。
3人で近所を歩くのは、久しぶり。楽しみになりました。
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