食卓に盛りつけるもの
読者の方からのお便り*****************
今日は長女のことで相談したい事がありメールさせてもらいました。
長女は中一になり、卓球部に入りました。
一緒に入った1年生は、長女を入れて4人です。
そのうちの一人Aちゃんは長女を頼りにしてくれているようなのですが、長女と他の子が仲良くしていると嫉妬して怒ったり、その子といないでほしいとしつこくいろいろなことを言い、長女が何か言っても聞いてもらえない様子。
また、もう一人の1年生Bちゃんは自分の思いどうりにことが進まないと怒ったり、ふてくされたりする子。
先輩に対しても敬語を使わず、気にいらない先輩のラケットをわざと台から落としたり…。
そのBちゃんとAちゃんは仲がよく、長女はその二人に振り回されている様子です。
練習の邪魔をしたり、事あるごとに文句をいってきたりする二人に対して、もう一人のCちゃんは、何も言わず、二人からは上手に逃げているみたいです。
女の子のよくある話で、わたしも中学時代はいろいろ経験してきました。
女の子は嫉妬心が強かったり独占欲が強かったりするから、ぐちぐちとしたもめごとが多くて。
ですから、長女のことは、見守るようにしているのですが、少人数の部活なので逃げ場もなく、毎日、我慢ばかりして帰ってくる長女をみているのが切なくて…。
長女は「卓球は好きだからやめない」といいます。
私もそんな長女を応援してきたいと思っているのですが…。
いろいろな期待をもって入学した中学校なのに、クラスも落ち着かないようです。
友達に対する対応の仕方(逃げ方)などを教えたりはしているものの、長女ののことですからいろんなことをドスンと受け止め苦しんでいるのだと思います。
6年生の時、長女は本当にいい仲間に恵まれ、大きな成長をみせ卒業したんです。
だからこそ、今の現状に本人がいちばんがっかりしているのだと思います。
今は長女の頑張りを認め、苦しさを受け止めてあげることしかできないのですが、思いは複雑で、親としていろんなことを考えてしまいます。
次女も、3年生でクラス替えがあり苦労しています。
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私からのお返事*****************
5年生を過ぎたら、もう子どもの「外の」生活には親は直接介在しない方がいいでしょう。
アドバイスも、そんなにする必要はありません。
お子さんがアドバイスを求めてきたら、自分のしてきたこと(子どもの頃の経験)を話すくらいでいいでしょう。
人間は、(学校も含めた)社会に出ている限り、ストレスは必ずあって、そのストレスが心を成長させます。
それが当然のことだ、と、親は心の中で思っていましょう。(それを直接、お子さんに言う必要はありません。)
親の役目は、「港」になってやることです。外でどんなに大変な目にあっても、8時間経てば、自分は「港」に戻れる。
港に戻れば、にぎやかで、幸せで、安心で、ぐっすり眠れる。
そういう港があると確信している子は、外のストレスを、最終的に自分の栄養に変えられます。
夕食の時などに、お子さんが、直接、その話題を振ってきたら、それを聞いてやり、自分の経験を話してやってください。
もし、お子さんが心の中で悩んでいるようでも、その話題を進んで口にしないようならば、その話題はこちらから持ち出すことなく、その代わりに、とびきり、にぎやかで、幸せで、安心できる他の話題を、夕食の食卓に盛りつけてやればいいと私は思います。
自分が「社会」で、どんな荒波を受けようと、ここに帰ってくれば、にぎやかで、幸せで安心、と子どもが心から思えるような親になってやれば、いいのだと思います。
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読者の方からのお便り***************
お返事ありがとうございます。
なんだか心がすっきりしました。
今日は娘の誕生日。13歳になりました。
主人も早く帰り、みんなで餃子パーティーしました。大切なのは、家族の笑顔とおいしいごはんですねっ。
先生のメールを見て改めて気がつきました。
私自身も帰る場所があるから今、頑張れているんだなと。
ありがとうございました。
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他の読者の方の感想********************
今回のメルマガを読み、親の役目を再認識しました。
どんなに学校で辛くても、家に帰れば安心できる、大切な事ですね。
中学生ともなると、ついつい勉強の事にも口出ししがちですが、「港」になること、心がけます。
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