お弁当、忘れた
お弁当の日、持ってくるのを忘れる子が時々います。
そんな時、やさしい先生は、家に電話をかけて、お弁当を家の人に届けてくれるよう頼みます。
私は、やさくないので、家に電話はしません。
もちろん、子供にもかけさせません。
もし隠れて家に電話をしようものなら、「親を召使いとでも思っているのか。この大ばか者」と叱ります。
食事に関する病気を持っている子には毎回の食事はとても重要ですが、健康な子なら一食や二食抜いても大丈夫です。
それどころか、ここが成長のチャンスになります。
黙って放っておくと、周りの子が心配して、おかずの一つや二つ、その子にあげてます。
日頃から友達のために一所懸命がんばっている子にはたくさんのおかずが集まり、他の子のお弁当より多くなっていることもしばしばです。
私は黙ってその光景を見ているだけですが、そういう光景を見られるのは、うれしいものです。
最近、隣りの子が弁当がなくて寂しそうにしていても、自分の弁当を一人で平気で食べている子がたくさん出てきました。
多分、この子の親は、幸せは人の手から運ばれてくるということを、子供に教えていないのでしょう。
そういう時には、「人も自分も幸せになる」という王国の法律を使って、困っている友達の顔を幸せな顔にしてあげることの大切さを教えます。
ほとんどの子は、素直にわかってくれます。
家に帰ってきたら「お弁当、おいしかった?全部食べてくれて、うれしいよ」と言ってください。
もし、「困っている友達にあげた」とお子さんが言ったら、どう答えますか。
その答えで、お子さんの人生の方向も決まってきます。
読者の方からのお便り**********************************
毎回、楽しみに読ませてもらっています。
さて、今回、「お弁当、忘れた」という記事を読み、クラスの和を考えて、クラスの子達にも話してみました。
まず、賛成か反対か。
その中で、電話をさせないのはなんでだろう。忘れた子はどうするんだろう、が出てきて、説明をしながら伝えていきました。
初めは納得していなかった子どもたちもなるほどとなった後、さらにこの学級でもそうしてもいいか尋ねました。
「してもいい。」ということで、終わりましたが、伝わるものですね。
********************************************************