いつの間にか、できていること
読者の方からのお便り************************************
最近の娘を見ていると、以前に比べて算数に挑戦する前向きな姿勢が出てきました。
算数の単位が苦手だから、教えて。」と克服しようとしているのです。
こっちの分野は苦手だからわかるようになりたい、と何につまづいているのかわかって、苦手なままにしたくない、と取り組むことは、前向きでいいぞ!と本人にも伝えました。
他のお子さんには、こういう姿勢があたりまえなのかもしれませんが、娘は今までは、単に「苦手!仕方がないじゃん。」で済ましてしまう子だったので、この変化は、親としては小さな大発見。たまらなくうれしいです。
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刻々と、進歩、進化していく子の姿を毎日見つけて、「小さな大発見」と喜ぶことが、親のいちばん大事な仕事だったと、子育てを振り返って、今、思います。
6年生Aさんの日記*****************************************
先生、火曜日に「過去は変えることができる」と話していましたよね。
私は、その時に、「私はいつも過去を変えているんじゃないか」と思いました。
なぜなら、私は、いやな過去のことをいつも「あ〜だったから、こうすればいいんだ」とか「あ〜だったからこそ体験できたんだ」と思っていたからです。
例えば、幼稚園の時に上ってはいけない所に登って大けがをしました。
その時は、とても痛くて、今でもその跡が残っています。
でも、私は、そのけがの事から、大人のいうことは間違っているわけではないから、これからは、大人の言うことをちゃんと聞こうと思うようになりました。
私は、このように過去を自然に変えていました。
これは、私が進化したからだと思います。
だから、私はこれからも過去を自然に変えて、どんどん進化していきたいです。
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私からの返事***********************************************
大事なことを、すでに君が身につけているということは、この12年の間に、君のまわりにいた誰かが、君が気づかぬうちに、君にその大事なことを教えてくれていた、ということだ。
それが誰なのかを今すぐ探し出す必要はないけれど、君がそういう人の近くで成長できたということに感謝の気持ちを持つことは、必要なことだと思う。
これからも君は、自分の努力と周りの人の支えによって大きく進化していく。
自分の幸せが、自分の体からにじみ出して、自然に周りの人まで幸せにしてしまうような本物の幸せな人になるために、進化を続けなさい。
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「がんばってできるようになったこと」は、本人にも周りの人にもわかりやすいですね。
でも、本当は「知らぬ間にできるようになっていたこと」の方が多いのです。
それに気づき、そのことを感謝の気持ちを持って受け止められるようになれば、人は、もっと素直に力を伸ばすことができるのだと思います。