人としての大きさ
6年生女子Aさんのの日記************************************
この頃、お母さんが寝てる時間が多くなっているので、かわいそうだなと思い、たくさん手伝うことにしました。
なるべく勉強もがんばろうと思って、一所懸命がんばっていますが、自分もいっしょに疲れてきてしまいました。
そこで、お母さんの気持ちが、少し分かった気がしました。
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お母さんの様子に気づき、お母さんの手伝いをすることで、お母さんの気持ちに近づく。
Aさんは、お母さんの心を自分の中に取り入れて、自分一人の世界から、ひとつ大きな世界にステップアップしました。
生まれたばかりの子どもは、自分のことしかわかりません。
人の立場に立って行動する赤ちゃんはいないのです。
でも、人間は、学ぶことによって、心の世界を広げ、人の立場に立って、ものを考えられるようになります。
その心の世界をどこまで広げることができるか。
その心の広さが、その人の人としての大きさなのだと、私は考えています。
この日記を読んだ日の朝の会。「今日の幸せ」のコーナーで、B君とCさんが「昨日、1年生が縄跳びができるようになって、自分も幸せになりました」と言いました。
今年も、クラスの子ども達は、確実に心の世界を広げ、大きな人になりつつあります。
こういう日は、この仕事をしていて、本当によかったと、私も幸せになります。
もしお子さんの言動の中に、心の世界の広がりが垣間見えたら、親も喜んでいることをどんな形でもいいので、お子さんに知らせてください。
お子さんの人としての大きさを作っていくのは、お父さん、お母さんの幸せな顔です。