もっと知ってほしい
4年生でも「すてきな私トップ50」をやってみました。
「すてきな私トップ50」を書いた紙を、自分の机の上に置き、友達のものを見て回ります。
それを見て、「なるほど、本当にそうだね」と思ったところには、友達の表に、赤い星を書きます。
6年生だと、一人で友達の席にじっくり座って、友達の「すてきな私」を読みますが、4年生くらいだと、一つの机に何人か集まって、「そうそう、あってる」とか「えー」とか言って、騒ぎながら星を書いています。
最後のまとめとして、こんな話をします。
「友達につけてもらった星は、どうでしたか。たくさんつけてもらうと、自信が持てて、うれしくなるね。
トップ50は、1位から50位まで、自分のよいところだと思う順に書いてあるけど、友達も同じように、自分のことを知っていてくれたかな。
星の数の順位が、予想外の人もたくさんいたね。自分がそれほどだと思っていないところでも、友達から、よいところだと認められるとうれしいね。
逆に、自分がいちばんよいところだと思っているのに、そこの星が少なかった人もいるね。そういうところは、これから、みんなに認めてもらえるよう、がんばればいいんだよ。
ただ、一つ気をつけなくちゃいけないことがある。
たとえば、自分のよいところが、算数が得意だというところだったら、みんなにそれを知ってもらうために、君はどうしますか。
サッカーが得意なところをみんなに知ってほしいという人もいるね。
たとえば、それを知ってもらうために、みんなに算数の100点のテストを見せたり、チームのことを考えず、一人でドリブルしてシュートを決めたらどうだろう。
実力は認めてもらえるだろうけど、それを認めた友達の顔を思い浮かべてごらん。あんまりいい顔をしていないでしょう。
君によいところや、友達以上の実力があったら、その力を使って、友達を応援してあげるといいよ。
算数で困っている子に、そっと教えてあげたり、なかなかシュートできない子に、これ以上ない素晴らしいラストパスを送ったり。
そうしたら、友達は君の実力を、うれしそうに認めてくれるでしょう。」
このトップ50の表は、自分の宝物だ、と言ってくれた子がいて、とてもうれしくなりました。