バンカース
学級懇談会で冬休みの話をした時に、
「学校の約束には、ゲームセンター、カラオケなどには、保護者同伴で行く、とありますが、保護者同伴でも行かないでください」と、お父さん、お母さんに言いました。
小学生が、ゲームセンターやカラオケに行っても、何の得にもならないからです。
カラオケに行くくらいなら、親子でリコーダーを吹いたほうがよほど音楽の耳が育つし、ゲームセンターに行ったりテレビゲームをしたりするくらいなら、トランプなどのカードゲームやボードゲームを親子でやるほうが、よほど子どもの力は伸びます。
ボードゲームで思い出したのがバンカース、日本版モノポリーです。
私が小学生の頃、毎日友達とやっていた時期があります。
モノポリーと同じで、すごろくをしながら、資産を増やしていくゲームです。
どこにどれだけの土地を買うと資産が増えるのか、状況を見て、相手プレーヤーと駆け引きしながら、すばやく決定していかなければなりません。
最初は、適当にさいころを振っているだけで楽しいのですが、プレイヤーが慣れてくると、それなりの戦略が必要になります。
また、ゲームが深まると、新しいルールを付け加えたくなります。
ここが、「人工頭脳」の介在するテレビゲームとは、違うところです。
また、「二つのさいころを二度振って、その合計の5倍を、他のプレイヤー全員からもらえる」などという場所もあり、しっかり、さっと計算して請求できないと、もらえずに終わったりします。
お子さんは、二つのさいころを振った時、目の合計をさっと言えますか。
それを2回やって頭の中で足して、5倍した数字を言えるでしょうか。
バンカースに限らず、すごろく型のボードゲームは、1時間以上のまとまった時間が必要です。
もし家族でやれば、大人と駆け引きをしながら戦略を練るということを1時間以上続けて行わなければいけません。
反射的に指を動かすテレビゲームとは全く違い、広範囲にわたって脳が鍛えられるようです。
大人とじっくり話をし、じっくり思考するという機会はなかなかないものです。
日頃より時間が取れる日があったら、一度家族でボードゲームをしてみませんか。
読者の方からのお便り************
「ボードゲームといえば将棋。昨日、息子の同い年で近所の保育園児がママと遊びに来てくれたので初めてやってみました。
楽しかったです。
クリスマスとお正月は、家族ではまってみようと思います」
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そうですね。
将棋や碁は、日本人の基本かもしれません。
個人的には、麻雀が4人家族でやるゲームとしては一番いいと思うのですが、麻雀には「賭け事」のイメージがついていて、なかなか声を大にしては勧められません。
お子さんに合わせる必要はありません。
お父さん、お母さんの好きなボードゲームで、会話が盛り上がれば、よいのだと思います。