紙飛行機
卒業間際に、ペアの1年生と何かをしようと、子どもたちが紙飛行機大会を企画しました。
1年生と一緒に折鶴や紙飛行機を折って、体育館で飛ばして遊ぶという企画です。
6年生の実行委員は、企画をしてから当日までの2週間、紙飛行機の折り方を研究していました。
当日は、6年生も1年生と同じような楽しそうな顔で紙飛行機を折り、飛ばしていました。
でも、五十年前、私たちが子どもの頃、折っていた紙飛行機とはレベルが違います。
もちろん、「昔の子ども」である私たちの方が、レベルは上です。
昔はテレビゲームもなく、おもちゃも少なかったので、とにかく自分で作らなければ、遊ぶことができませんでした。
今の子の何倍も「作る」ことに時間をかけていたと思います。
今の子は、その時間の分、ボタンを押すか画面にタッチするか、をしています。
10歳以下の子の授業にも、情報機器を使うのが最先端の教育のように考えている方がいますが、これはとても危険だと思います。
10歳以下の子は、とにかく手指を使って、「ものをつくる」ことに時間をかけさせるべきです。
体を使うことと、小さな工夫を沢山することによって、脳を活性化させることが大事です。
お子さんは、紙飛行機を折れますか。もっと良く飛ぶように工夫しようという意欲を持てていますか。
折り紙って、親子でやると、意外に楽しいものです。春の風が吹いてきたら、紙飛行機をもって、出かけてみませんか。