青い火

 6年生の理科の授業です。


 ガスバーナーを初めて使う日。

「赤い火と青い火とでは、どちらの温度が高いでしょう。」と質問しました。

青い火と答えた子と、わからないと答えた子に分かれました。

 「青い火だと思う理由は何ですか」という質問に、A君が答えました。

「恒星は、若いときは青白く温度が高いけど、やがて赤くなり温度が下がるので、ガスの青い火の方が温度が高いと思います。」

 A君の科学に向ける目や知識は素晴らしいと思います。

でも、本当の答えは「逆」ではないでしょうか。

 青い火と赤い火を比べると、青い火のほうが温度が高いから、青白く輝く星の方が、赤黄色に見える星より温度が高いだろうと推測される。

これが正しい順のような気がします

 A君が発表した後、ほかに理由はないかと聞きましたが、後続はいませんでした。

 人類が見つけてきた科学の遺産を元に、さらに進歩していくことは大事です。

 でも、身の回りの現象をたくさん集めて、神様のなぞなぞを解いていく楽しさを子どものうちに味わわなければ、「科学する大人」にはなれません。

 お父さんやお母さんが「この子は知っていて当然」と思っていることを、お子さんは意外に見過ごしているかもしれません。

家事や散歩をしながら、いろいろ質問してみてください。

 ろうそくの火で料理はできそうもない。

やっぱりガスの青い火の温度は、ろうそくの赤い火より高いだろうなあ、なんて思えたら、科学者への第1歩です。


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