宇宙を観る
6年生の理科の授業のオリエンテーションで、「不思議だと思うことをノートに書き出そう」と言うと、「宇宙の果てはどうなっているか」「宇宙ができる前はどうなっていたか」…理科の授業を意識してか、なかなか「科学っぽい」不思議がたくさん出てきました。
これはなかなかよいことなのですが、ひとつだけ気になったことがあります。
宇宙についての不思議を書いた子は、星空をあきるほど眺めたことがあるのだろうか、ということです。
宇宙の果てに思いを寄せることは、とても重要なのですが、実際に目にしたもの、手にしたものの中に「不思議」を感じなければ、追求の途中で飽きてしまいます。
「空はなぜ青いのか」という不思議を書いた子がいたので、全員に「空は本当に青いか」と聞き、空を見てもらいました。
子どもたちは、青だけど、いろいろな青だ、と気づきました。
今の子どもたち、たくさんの知識はあると思いますが、自分の目で見て、触れて感じたものは、その中にいくつあるのでしょう。
雲が動くこと、形を変えること、草や葉の形が植物によって違うこと、日向と日陰では肌に感じる暑さ涼しさがとても違うこと…、散歩の途中、お子さんはいろいろなことを言いませんでしたか。
お子さんの、こういう言葉を大事にしてやれば、頭のよい子に育ちます。