○○の母です

 防災訓練で、非常時の児童引渡し訓練を行いました。

保護者のみなさんが子どもたちを学校まで迎えに来てくれる訓練です。

 引渡しには、あらかじめ用意されている本人証明カードを見せてもらいます。

ですから黙ってカードを渡してくれるだけで、どの子の保護者かはすぐにわかります。

でも、私のクラスの保護者はどの方も、大きな声で「○○の母です。」と言ってくれました。

 担任が保護者、ご家族の顔を知っているのは理想的ですが、私のように年をとるとなかなかすぐには覚えられません。

ですから、お会いするたびに、まず名前を名乗っていただけるのは大変助かります。

 PTAの役員をしてくださっている方は、何度も学校に来ていただいているので、そういう方々のお顔は当然わかりますが、春の家庭訪問でお会いしたきりのお母さんの顔は、ぱっと思い出せないこともあります。

 ところがこの半年を思い出してみると、PTAの役員のみなさんまで、私と話す時は、まず自分の名前を言ってくれます。

 名前をわかっていて当然なのに、私が恥をかかないように名乗ってくれる私のクラスの保護者は、本当に担任にやさしいなあと思います。


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