砂を運ぶお父さん

  PTA活動には積極的に参加していますか。

完全なボランティアなので、ほんとうに大変な仕事だと思います。

 私が勤めていた学校は、お父さん、お母さんが総出でPTA活動をしてくれている、という感じです。

 PTAはほんとうに大変な仕事ですが、その分メリットはたくさんありますね。

○お父さん、お母さんの友達が増える

 いっしょに遊ぶだけではない友達。

大変な仕事を分け合って、その成果から生まれる喜びも分け合う友達です。

心の深いところで結ばれる友達です。

 子供の頃は、こういう友達も簡単にできますが、大人になって家庭を持つと、こういう友達を職場以外で作るのはなかなか大変です。

 お父さん、お母さんが、友達が増えて楽しそうにしていれば、お子さんも学校で友達を作りたくなります。

もともと、子どもは友達を作る天才です。

お父さん、お母さんが友達と楽しそうに仕事をしていれば、子どもはそれ以上の友達を作ってきます。

○お父さん、お母さんを子どもが見る

 仕事をしているお父さんやお母さんを見ることができない子は多いと思います。

みんなのために「ただばたらき」しているお父さん、お母さんを見ることなんて、めったに見られないでしょう。

 ある年、運動会の日、昨夜までの雨のために運動場がぬかるんでいた時に、なんとかその日に運動会をしようと、早朝から職員総出で砂をまきました。

 PTAの役員さんも朝早くから出てきて、職員以上にがんばってくれました。

 ある役員の息子さんが、「お父さん、かっこいいなあ」とつぶやきました。

 そう思ったことを、彼がお父さんに伝えたかどうかはわかりません。

でも、彼の心には、確実に「お父さんはかっこいい」という意識が芽生えました。

○学校が、より安心できる場所になる

 本部役員さんとか部長さんとかいう、少し責任の思い仕事をすると、教職員と話すチャンスが格段に増えます。

そうすると、今まで子どもの目を通してしか知らなかった「今、学校で何が起こっているか」ということが、よりはっきりわかってきます。

 知りたいのに知らない。生きていくうえで、これほど不安なことはありません。

 学校の現状をより深く知れば、誤解が解けることも多いし、批判したい場合も、より的確にできると思います。

学校、教職員も絶えず進化したいと思っていますから、的確な批評はとってもありがたいものです。

 楽しそうに仕事をする。

これ以上の子育ての極意はないと、最近思うようになりました。


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