家の人から

 夏休みに、生活表という宿題がありました。

 カレンダーのような表に、毎日、一つずつ「幸せと感謝」を書いていく宿題です。

提出されたものを読むと、その子の夏休みの生活の様子や、「幸せと感謝」が深くなっているかどうかがわかります。

 この生活表の最後に「家の人から」というスペースを作りました。

7cm×5cmほどの小さな枠ですが、多くのお父さん、お母さんが、そこにあふれるほどのコメントを書いてくれました。

・とても充実した夏休みでしたね。9月からもがんばりましょう。

・計算のテストに合格したいと毎日がんばっていました。

・勉強はなかなか進んでやりませんでしたが、手伝いは毎日してくれました。

・幸せと感謝を毎日考えるのが大変そうでしたが、だんだん慣れてきたようです。これはとてもよいことだと感じました。

 子どもへのメッセージを書いてくれた方もいらっしゃるし、私へのメッセージを書いてくれた方もいらっしゃいます。

どれも、読んでいて、にっこりと微笑めるものばかりでした。

 ここで重要なのは、このコメントを子どもが必ず読む、ということです。

 しかも、子どもたちは、お父さん、お母さんの書いてくれたものを、何度も読みます。

時には、友達のものも覗いて、また自分のものを読み返しています。

 読み返した回数の多さと同じくらい深く、子どもの心の中に、このコメントはしみていきます。

親のやさしいまなざしを、子どもたちはこのコメントから充分に感じ、そのやさしさは、子どもの心を豊かにしていきます。

 こうした学校への提出物に書く親のコメントは、子ども自身にとっても、子どものこれからの成長にとっても、大変重要なものです。

面倒に思える時もあるでしょうが、書く機会がある時は、ぜひ、必ず何かを書いてください。

 どんなふうに書いたらよいかわからない時には、それを担任に言って、今までの例を見せてもらうのがいちばんよいと思います。

 書いたものは、予想以上に、相手に繰り返し伝わるものです。

 【家の人の言葉の例】

・最後の最後まで勉強に運動にがんばってやっていたと思います。

後期もがんばろう。

・よく遊び、よく眠り、よく手伝い、よく勉強した夏休みでした。まだまだ暑い日が続くと思いますが、楽しく毎日を過ごしてほしいと思います。

・この夏休みには、勉強以外にもたくさんの挑戦をして、大人から見ても、忙しさに体調を崩さないか心配したけれど、よくがんばったと思います。

・とにかく忙しい毎日でした。色々と自信もつけたので、本当の意味で力を発揮していけるよう9月からの生活をがんばりましょう。

・いっしょに出かけて夏の思い出を残せなかったことは反省しています。夏休みは、人に迷惑をかけずに過ごしていました。

・自分で立てた計画通りの夏休みを過ごしていましたね。これからもその調子で進んでいきましょう。

・お手伝いをよくやってくれて、とても助かりました。ありがとう。

・たくさんの人とふれあい、地方の習慣も学べたね。草刈りのお手伝いをしてくれたり、ありがとう。

・今年の夏はとても忙しい時間を過ごしましたね。よくがんばりました。元気に過ごせてよかったです。

・手伝いをたくさんやってくれました。宿題も早めに終わらせることができました。
・今年は積極的にお手伝いをしてくれてとても助かりました。新しいことにも挑戦し世界が広がり楽しそうでした。

・学習面で目標にしていたことをがんばってできて、よかったと思います。

・お手伝いは協力的でよくがんばってくれました。ありがとう。

・あっという間の夏休みでした。元気に楽しく過ごせたと思います。

・家の手伝いをよくしてくれたり、計算もよくやっていました。これからも、勉強、運動にがんばってください。

・短い夏休みでしたが、暑さに負けず、健康に過ごすことができました。

・毎朝6時に起き、ラジオ体操に行く規則正しい生活ができていました。ほとんどの時間を勉強に使っていたことも立派でした。

・暑い夏でしたが、いつも元気にいろいろなことに取り組んでいました。よかったと思います。

・今年は忙しい夏休みでしたがラジオ体操にいくために早寝早起きで、かなり規則正しい生活を送れ、よかったと思います。いろいろなことをがんばりました。

・盛りだくさんの夏休みでした。一人での行動も多く、ひとまわり成長したのではないでしょうか。

・楽しい夏休みを過ごせました。手伝いをよくしてくれて、犬の世話をがんばってやってくれました。

・朝はしっかり早起きができ、家の用事、留守番をしっかりやってくれて助かりました。

・お手伝いをがんばってくれて、うれしかったです。弟のことをよくみてくれました。

・暑い中、体調もくずさず、元気に過ごすことができました。新学期も元気に生活してほしいです。

 ここに書かれる一言は、後々、子どもの心の中で、大きく成長していきます。

 長く書く必要はありません。

一言で充分です。

その一言は、ただの「石ころ」ではなく、海の中に大部分が隠れている深い愛情という名前の「氷山」の一角なのですから。

読者の方からのお便り****************************

 娘と母と3人で資料館へ学習に行きました。

何度か行っていますが、今回ほど自身が真剣に館内を回ったことはありませんでした。

娘の学習につきあうことが、我が家の大人たちの楽しみになっています。

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 自分が勉強することを、こんなふうに家族が受け取ってくれている、と知ったら、子どもも勉強が自然に楽しくなるのかもしれません。


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