「感動しました」と書く

 「本読みカード」は毎日提出させている宿題です。

本の音読を家族に聞いてもらうのが目的ですので、親の印を打つ場所もあります。

印を打つだけなので、欄は小さいのですが、時々、そこに一言書いてくれるお父さん、お母さんがいます。

 先日は、「渡された封筒のあて名が素晴らしい字で感動しました」と書いてありました。

 残念ながら)、その封筒の宛名は私が書いたものではなく、隣りのクラスの先生が書いたものでしたので、早速、隣りのクラスの先生に話すと喜んでくれました。

 人を褒める言葉は色々ありますが、何と言えば良いのか迷った時は、この「感動した」は、なかなか便利です。

小泉首相が使ったばかりの時は、流行に乗っているようで使いにくい言葉でしたが、もう、大丈夫でしょう。

 「本読みカード」のような、毎日、親が印を打つような宿題はありますか。

そういう宿題は、もちろん、印を打てばいいのですが、こんなふうに時々、言葉を添えるのも、親のやる気が先生に伝わって、いいものです。

 印の代わりに、毎日かんたんなイラストを描いてくれるお母さんもいました。

この宿題を大事にしてくれているんだなあと感じました。

 お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、お兄さん、お姉さんまで巻き込んで、家族みんなで日替わりでサインをしてくれた家もあります。

どの子も家で大事にされていますが、この子は勉強の面で大事にされているというのが、このカードからは、よくわかります。

 愛は、かける手間や時間で計れるものかもしれません。

どれも、ほんの少しの時間でできることではありますが、その「ほんの少しの時間」を確保しようとするかどうかで、未来や世界は大きく変わっていきます。


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