その他の欄に感謝を書く
先日、PTA主催で「なかよし学校」という行事が行われました。
希望した子どもが、学校近くの施設に2泊3日で泊まり、そこから学校に通うという行事です。
希望者が殺到し、抽選で参加者を決めるという人気のある行事です。
夜、校舎で肝試しも行われるので、先生方も協力してお化け役をやります。
子どもたちは楽しいのですが、運営するお父さん、お母さんの苦労も、それに比例しています。
行事が終わった後、アンケートがあり、子どもたちが学校に持ってきたので、集まったものを読みました。
一番最後の欄は、「その他、ご意見があったらお書きください。」です。
そこを見ると、何人ものお父さん、お母さんが、「役員のみなさん、お疲れ様でした。
うちの子は、とても楽しかったと言って帰ってきました。
大変なお仕事、本当にありがとうございます。」といった内容のことが書いてあります。
その他、何でも、と言われた時に、まず感謝の気持ちが浮かぶことは、本当に素敵なことですね。
子どもたちが学校に提出するものですから、自分の親が何を書いたのか、子どもはしっかりと見ています。
自分の親が感謝の言葉を書いたアンケートを見た子どもは、感謝の気持ちを持つことを自然に学びます。
そんな子は、周りの人に感謝する人になり、また、親に感謝するようにもなります。
残念ながら、クレームや要望だけが書いてあるアンケートもありました。
それを見て育った子は、クレームや要望ばかりを口にする大人になるかもしれません。
もし、そうなったら、その言葉は、将来、年老いた自分の親にも向けられるでしょう。
良い子に育てる方法は簡単です。親が、十数年、理想の自分を演じるだけでいいのです。
学校に提出するプリントの中で、だけでも、一度、理想の自分を演じてみてください。