子ども自慢をしませんか
読者の方のお便り**************************************************
先日、お墓参りに子供と一緒に行きました。
そのときに、水子供養の大きなお地蔵さんがありました。
興味を持った5歳の息子に「これ、なぁに?」って聞かれて、「これはね、いろんな事情があって生まれてくることができなかった赤ちゃんたちのためのお地蔵さんなんだよ」といいました。
しばらくしてから、急に息子が泣き出したので「どうした?」って聞いてみたところ、「ぼくは、うまれてこれて、しあわせなんだ」って言ってくれました。
水子地蔵さんを見て、何か感じたのでしょうか。
とにかく、言葉を失うほど、親として感激した出来事を思い出しました。
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すてきなお話です。
お父さんとお母さんに、大事に育てられていることは、5歳の子にも、はっきりわかっているのですね。
子育てをしていると、子どもの、こういうすてきな姿に出会います。
こういう話を聞くと、本当に感動するのですが、残念ながら、お父さん、お母さんからなかなか直接聞くことはありません。
それは、謙虚さを美徳とする日本人の心がそうさせるからです。
日本人は、自分のこと、身うちのことを、あからさまに自慢できないような体質になっているようです。
でも、実は、お子さんのよいところを口にするのはとても大事なことです。
自分の子のよいところを口にすることで、親は、自分の子育てに自信を持てるようになるからです。
子育てに自信を持つと、顔にゆとりや喜びがにじみ出ます。
親が幸せそうな顔をしていると、子どもは安心します。
子どもは、「家」が安心できる港だと知ると、のびのびとすてきな子に育つのです。
みなさん、それがわかっていても、やっぱり自分の息子や娘の自慢は、なかなかできないものです。
普段の生活では、なかなか言う場所のない、お子さんの素敵な出来事や自慢を、この「よい子」でしてみませんか。
「子どもは、ほめて育てなさい、と言われましたが、どこをどうほめればいいか、わかりません」というご相談を受けることも少なくありません。
このメールマガジンで、みなさんの素敵な話を知れば、そんなふうに悩んでいるお父さん、お母さんのお役にたてるのではないかと思っています。
そういう意味でも、ぜひ、書いていただきたいと思います。
最近のできごとでも、ずっと前の出来事でもかまいません。よろしくお願いします。