ガリレオの言葉をもうひとつ
勉強ができるようになるためのヒントになる言葉を「ガリレオの湯川先生」が言ってくれました。
「僕たち科学者は、目の前で起こっていることに違和感を感じると、その違和感の正体をつきとめたくなる」
これが、本来の勉強の姿です。
何か変だなあと思うから、勉強したくなる。
こんな出発点から始まる勉強は、子供の力をぐんぐん伸ばします。
ところが、今の学校では、これはなかなか難しいことです。
日本では、学校で、何を、いつ、どのくらいの時間の中で身につけなければいけないかが、ぴっちりと決まっているからです。
これは、これで、ある意味、優秀な日本人を育てるためのプログラムとしては素晴らしいものなのですが、やはり、勉強の本質のどこかを失ったまま、子どもは成長してしまいます。
先生方は、そうならないように、1時間の授業を精一杯工夫しますが、日本が決めたプログラムをこなして、子どもたちに必要最低限のことを身につけさせるために、「本来の勉強に必要な多くのこと」をあきらめざるを得ない苦しい毎日を送っています。
こんな状態の子どもたちを救えるのは、お父さん、お母さんの鋭い耳です。
子どもは、目の前の事象に違和感を持った時、「なんで?」「これ、どういうこと?」「これ、何?」とつぶやきます。
この言葉が耳に入ってきたら、「これはガリレオのような天才になれる言葉だ」と褒めてください。そして、すぐに、その疑問を解く手伝いをしてください。
テレビでアフリカの動物を見て「どうして?」と言う子を、すぐにアフリカに連れていけるお父さん、お母さんはそうそういないと思います。
その時、頼りになる人の一人が、町の図書館の司書さんです。
町の図書館の司書さんに、「子供がこれを知りたいと言っているのですが、参考になる本を紹介してもらえませんか」と頼めば、ていねいに調べて教えてくれます。
お子さんが、「これ、何?」と言ったら、「えらい」と褒め、「図書館の司書さんに相談に行こう」と誘うことが習慣になったら、お子さんは天才科学者になる道を歩き始めます。
読者の方から***************************************
ガリレオは毎週見ていますが、そんな視点で見てはいませんでした。
本当に「学ぶ」とはそういうことなんでしょうね。(「学」は湯川先生の名前ですね(笑))
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身の回りには、自分に必要な情報がすべてそろっていて、自分の意識の焦点があてられた時にクローズアップしてくるようです。