実に面白い
「実に面白い」…テレビドラマ『ガリレオ』で福山雅治さん演じる主人公の決め台詞の一つです。
ガリレオこと湯川先生は、この後、「何かわかったんですか」と聞かれて、「全くわからない」と必ず答えます。
ガリレオ先生にとって、「わからないこと」ほど面白い出来事なのです。
先日、4年生の算数の授業中に、ちょっとした難問を出題しました。
5年生の算数の知識があれば解けるものですが、4年生の教科書レベルでは、超難問です。
子どもたちは、二つに分かれました。
何とか解こうとする子と、「できるわけない」とあきらめる子です。
こういう問題を出すと、いつでも、こんなふうに二つにわかれますが、以前と比べて、挑戦しようとする子が少なくなっているような気がするのは、思いすごしでしょうか。
私は、あきらめた子たちにこんな話をしました。
「今日できないことが明日できている時、その人は進歩したと言えます。
挑戦する人だけが、明日進歩しています。」
そして、こんな問題が出た時は、必ずガリレオのまねをしましょう、と言いました。
この時は、全員で「実に面白い」と言ってみました。
この、声に出して言ってみるというのは、とても大事です。
何度も声に出して言っていると、次第に、それが正しいことだと思えるようになるようです。
これから、算数の時間に、難しい問題に出会ったら、必ず「実に面白い」と言ってから、問題に挑戦することにしました。
先ほどの難問ですが、さすがに、この授業中に解ける子はいませんでした。
ところが、翌日、Aさんが、「先生、わかったよ」と、うれしそうに言いにきました。
「実に面白い」の成果が出たのでしょうか。
読者の方から********************************
素敵なアイディアですね。
自分はガリレオファンなのに気付きませんでした。
うちの子にもやらせてみたいです。
福山みたいにかっこよく言ってくれるかな?
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かっこよく言う、は、大事なことですね。
かっこよく言えた、と自分で思えば、もう一度言いたくなります。もう一度やりたい、と思えることは、誰でも繰り返し進んで取り組みます。