非日常は脳も新鮮
同じことを繰り返して、知識や技を習得することは、とても大事なことです。
しかし、残念なことに、同じことを繰り返すと、脳はそれに慣れてしまいます。
慣れて飽きると、脳はさぼります。
脳が活発に動くためには、「新鮮さ」も大事な要因になります。
誰かと出会い、お付き合いが長くなると、昨日その人が言ったことは忘れてしまうことも多くなりますが、初めて出会った日にその人が言ったことは意外によく覚えている、というのはよくあることです。
毎日同じことを繰り返していても、その日が「非日常」だと、脳は新鮮さを感じ、記憶力は高まります。
1か月前の普通の日の夕食のメニューは覚えていなくても、半年前の誕生日の夕食のメニューはよく覚えているものです。
誕生日というのは、1年に1度しかない「非日常」だからです。
ゴールデンウィークなども、「非日常」となることも多いのではないでしょうか。
家族でどこかに出かけたり、出かけなくても家族と1日中一緒に家にいられたり、また、お父さん、お母さんが仕事でも、何日も続けて1日中留守番をするというもの、「非日常」です。
このチャンスに、何か印象深いことを教えてください。
・出かけた先の地理や歴史を、お父さん、お母さんが講義する。
・旅行会計係など、今までやったことのない重要な役割をやらせてみる。
・日頃会わない親戚の人たちに対しての正しい挨拶の仕方をしっかりと教える。
・家事のこつを付きっ切りで教える。
・家族の食事を買い物からすべて任せる、などのように、今までのお手伝いをグレードアップする。
たった1日でも、印象に残ることを体験させれば、その後も脳は活発に動き続けそうです。