今、がんばるための理由
保健室の先生が、5年生の自然教室に合わせて、子どもたちに第二次性徴についての授業をしてくれました。
続けて、私が、子どもたちに、こんな話をしました。
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10歳からの4年間の重要性が、保健の先生の授業で、よくわかりましたね。
4年後は14歳。中学校生活も最後の年です。
ちょうど4年前は6歳。
小学校に入学した頃です。
6歳と10歳と14歳。
3人が並んだら、どの人がどの年齢かは誰にでもわかります。
体は、食べて寝るだけで、自然に大きくなっていくからです。
体を大きくするために、ジムに通っている小学生を見たことはありません。
そんな体も、18才を過ぎたら、成長が止まります。
成長が止まったら、自分で体を鍛えなければ、体も成長が止まるばかりか、衰えていってしまいます。
君たちは、まだ、10歳ですから、たくさん食べて、元気に学校まで歩いてきて、友達と遊び、たっぷり寝れば、体が自然に成長するから安心してください。
ところが、体のある部分だけは、その前に自然の成長が止まります。
(子どもが「脳でしょ」と応えました。)
そうです。
それは、脳です。
脳は、6歳で自然の成長が止まります。
6歳までに、日本語の塾に通ったことのある人はいないでしょう。
なのに、みんな、普通に日本語を話せるようになっています。
では、6歳を過ぎてから知った九九は、どうでしょう。
すらすら言える人と、そうでない人がいます。
これは、脳が6歳を過ぎたら、食べて寝るだけでは進歩しないから、脳を鍛えた人だけが、できるようになるからです。
世界の多くの国が、6歳になったら学校へ行くように決めているのは、こんな理由があるからです。
もう10歳になった君たちは、勉強だけは頑張る必要がありますね。
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どのくらい深くまで、この話が理解できたかはわかりませんが、こういう話を聞いて、自分もがんばろうと思う素直な気持ちを持った子は、確実に伸びます。
一度聞いただけで心に落ちる話というのは、滅多にありません。
大事なことは、いろいろ「服を着せ替えて」、繰り返し伝えることが大事です。