自分の勉強を管理する
1学期の計算ドリルの「残り」を終えることを、夏休みの宿題に出しました。
1学期に計算ドリルは、各ページ3回以上やってくることにしていました。
ドリルは41ページあるので、合計123回分ということです。土日を入れれば、1日1ページで4か月分。「今日は○○ページをやりなさい」という指示は、全く出しません。
ドリルそのものが単純な問題だけで、数分でできるページもあるので、こつこつとやれば何の問題もない宿題です。
6年生に、これをやらせる目的は、計算練習ではありません。
目的の中心は、自分で勉強を管理することです。
1学期の間、自分で管理出来た子がたくさんいます。
1回目、2回目、3回目をいつやれば最も自分に力がつくのか、よく考え、計画的に進めていました。
テスト前など、必要に応じて4回目をやった子もいます。
ですから、ほとんどの子は、1学期のうちに、ほぼ123回分を終え、夏休みの宿題に残りません。
1学期に計画的にやれなかった子は、夏休みに取り返してくる必要があります。
どのページをいつやったかは、毎日、私に報告することになっているので、その記録を私がとるのですが、その時、私の書き間違いが多く発生します。
そんな時、自分でしっかり管理出来ている子は、「先生の記録が間違っているので直してください」と、証拠のノートを持ってきて私に訂正をせまります。
ところが、ノートなどがぐちゃぐちゃで、自分で管理ができていない子は、私が間違えて、自分がやったはずの所が記録されていなくても、証拠がないので抗議できません。
最近は、大学生でも、課題を与えられなければ、勉強の仕方がわからないという人がいるそうです。
10歳までは、レールを作って丁寧に導いてやる必要があります。その先は、自分で管理するということを、早めに教えておかなければ、いつまでも、「宿題を待っている生まれたばかりのヒナ」のままで大人になるのです。